「みんな、実は、熱い」

その言葉は突如、脳裏に浮かんだ。
やはり路地を箒で掃いている時だ。
箒で地面を掃いていると、必ず何か降ってくる。
おそらく箒で大地をこちょこちょしていると、
大地は気持ちいいのではないか。
その気持良さに大地が震える。
その振動が言葉となって、ぼくの頭に響くのではないだろうか。

みんな、実は、熱い。

みんな、そうだ。

そうに違いない。

あとは、それを人に気づかれるくらい出しているか。
或いは、人の中の「実は、熱い」を感じ取ろうと、見つけ出そうとしているか。
それだけだ。

念の為に、何人かを頭の中に思い浮かべてみた。

・・間違いない。

みんな、実は、熱い。

それを見つけ出せるかどうか。
人にも自分にも。

それだけだ。